もし僕とシドニーでデートしたら
こんにちは!
今日、オーストラリアはQueen's Birthdayという祝日です。日本でいう天皇誕生日的な。
そして今日の記事は、このブログの100個目の記事です。
そんな記念すべき100記事目で祝日の今日は、学校のタイ人のクラスメイトとデートして、それをネタに記事を書く予定でした。
しかし、今朝になってLINE開いたら、そのタイ人にドタキャンされていました。
まあ昨日とか一昨日のLINEのやりとりの雰囲気で、「これドタキャンされるパターンじゃね?」って思ってのですが、
案の定ドタキャンされました。
なので、今日の記事は急遽予定変更して、
「もし僕とシドニーでデートしたら」
と題しまして、お忙しい中毎日僕のブログを読んでくださってる読者の皆様に僕とのデートを疑似体験していただくという内容の記事にしようと思います。
んで、僕との疑似体験する上でのキャラクター設定ですが、
私(読者様):先週の日曜日にシドニーに来て、月曜日からマンリーにある語学学校に通っている女性。学校には1ヶ月のみ通って、そのあとは日本に帰国する予定。
金曜日の夜は語学学校で新しくできた友達が歓迎会を開いてくれて、その時に飲みまくって昨日と一昨日は家でずっと寝ていた。
3連休最終日である今日はやっと元気になってどっかに遊びに行こうかと思っていたところでデートの誘いのLINEがくる。
彼(僕):僕のこと。タイ人とデートの予定があったけど今朝になってドタキャンされ、、、、以下略
さて、しっかりキャラクター設定は理解できましたか?
あなたは先週の月曜日に留学してきた人。僕は、、、、
もう何度も書きません。
しっかり理解できたら、デートの始まりです。
では、どうぞ!
時刻は12:40。
私「ちょっと早すぎちゃったかもな〜」
私はマンリーワーフの前の排泄物チックなものに座って彼を待っている。
彼とは先週の月曜日から通ってる語学学校で知り合った。私が入ったクラスにいる日本人で、学校の基本的なルールとか学校にはの周りにあるスーパーのことなど、わからないことだらけの私にいろんなことを教えてくれた。
今、私がめっちゃ気になってる人だ。
優しくいろんなことを教えてくれたというのも1つの理由ではあるのだけれど、もう1つの理由はズバリルックスだ。
目鼻立ちがはっきりしててハーフのような顔だちで、三食ちゃんと食べてるのか少し不安になるくらいの細身の体型。完璧に私の好みにドストライクバッターアウトだった。
そんな彼とは今朝(といっても時間的にはほとんど昼だったが)、LINEでこんなやりとりをした。
なんと、デートに誘われたのだ!
その前に彼はタイ人の女の子に思いっきり振られてるけど、デートはデートだ。彼のLINEの自己中俺様キャラ的なところもキュンときて、私はなんの躊躇もせず彼からの誘いを受けた。
そして私は今彼を待っているんだけど、、、
「わあ!!!」
私のすぐ後ろ(排泄物チックなオブジェの方)から大きな声が聞こえてきた。
私「近っ!!」
彼は本当に私のすぐ近くにいた。
「パン買ってきたんだけど、食べる?」
そう言って彼はいつも彼が昼ごはんにしている2つのパンを差し出してきた。
私はすでにホームステイ先で昼ごはんを食べてきていたのだけれど、せっかく彼がくれると言ってるのに断るのも悪いのでクロワッサンを取ろうとしたら
「できればレーズンの方にしてくれるかな。
レーズンのはオマケでくれたやつでタダだったから。」
私はすぐにクロワッサンを戻してレーズンの方を手に取った。
彼「ほいじゃ、行こうか。」
私「うん。」
今日1日気になってた彼が私とデートしてくれる、と考えるととってもウキウキしてきた。
ワーフの中に入ってフェリーに乗る人たちの列に並んだ。5分くらいすると、ゲートが開いてフェリーに乗ることができた。
彼「フェリー乗るの初めてなんでしょ?
せっかくだしさ、外の席に座ろうよ。」
そう言うと彼は私の手をとって歩き出した。
私は顔が熱くなるのを感じた。彼が何か私に対して話していた気がするけど、恥ずかしくなって顔を隠していた私はそれっぽい相槌を打つのでやっとだった。
フェリーの外の席は視界が前方に開けていて、これからこれが動き出すんだと思うとワクワクした。
なんの合図もなく、フェリーは動き出した。
私は汽笛とかならないんだなと思って少しがっかりした。
しかし、そんながっかりした気持ちもフェリーからの景色を見てたらすぐにどっかに消えていった。
私の写真であの美しさを表現できるとは思ってはいない。変な黒い点が入ってるし。
フェリーに乗ってる間、彼は今日のプランを話してくれた。
彼「〇〇(私の名前)ってまだシドニーの観光って1度もしたことないんだよね?」
私「うん。」
彼「じゃあ今日はシドニーのタダで行ける観光地をまわることにするから、僕についてきて。」
この時、完全に彼にアモーレを感じた。
フェリーの上では、フェリーから見えるいろんなものについて彼と話した。
有名な橋とか
有名なギザギザとか
シティのこととか話した。
彼はシティにある本屋さんやスーパーが好きだと言っていたが、今日は観光だから行かないと言っていた。
時間はあっという間に過ぎていって、フェリーはサーキュラーキーに着いた。
フェリーに乗る時にはオパールカードをタップしなければいけないのに、降りる時はタップしなくていいことに私は少し驚いた。
そんな私とは対照的で、特になんでもないような顔をしてる彼を見てると、すごく頼もしく思えた。
フェリーを降りた私たちは、最初はロックスに向かって歩き出した。
ロックスは、サーキュラーキー駅のすぐ近くにある西洋風の建物が立ち並んだエリアだ。
ロックスの景色をみて、日本を出るちょっと前にテレビで見たハリーポッターを思い出した。そして私の隣では、私に恋の魔法をかけた魔法使い様が歩いている。
この魔法使い様はいつ私のお菓子に惚れ薬を入れたのかしら♡
ロックスを見た後は、そのままの流れでハーバーブリッジの下を歩いた。
ハーバーブリッジの下は芝生が広がっていて、小さな子供とお母さんがお散歩をしてたりして、和やかな雰囲気だった。
ハーバーブリッジの下を抜けた後、空を指差しながら彼は言った。
「ほら、ちょっと空見てみ」
「へ?」
彼に言われて空を見た。
え、いや、ちょっと、、、、まだ私達そんな関係じゃ、、、、、、
私がテンパっていると彼は言った。
「結婚式とかはちょくちょく見たことあるけどさ、プロポーズしてるとこって僕初めて見たわ」
「へ?」
完全に勘違いしていた。
彼「〇〇(私の名前)はプロポーズって今までみたことある?
ねえ聞いてる?
おーい、、、」
勘違いに気づいて顔を赤くしていた私の耳には彼の言葉なんて全く入ってこなくなっていた。
だって思うじゃない。彼が私を惚れさせる魔法を使えるんだったら、空に私への愛のメッセージ書いたって不思議じゃないって。
他人のプロポーズを見た後は、ロックスにあるオーストラリア現代美術館に行った。
シドニー 現代美術館(Museum of Contemporary Art MCA ) [オーストラリア・シドニーガイド]
Museum of Contemporary Art Australia
私「わたし、美術館なんて入るの初めて。
今まで敷居が高い感じがしたから。」
彼「僕もあんま行ったことないよ。
でもさ、ここタダだから☆」
美術館に入ると、なんかその瞬間から自分が少しだけオシャレな人に慣れたような気がして、気分が良かった。しかし、そんな私の隣で彼はこんなことを言っていた。
彼「めっちゃトイレ行きてえ」
私はこの時、彼は割とガキンチョなんじゃないかと心配になった。
彼「ちょっとインフォメーションの人にトイレの場所聞いてくるわ」
彼はなんの迷いもなくインフォメーションカウンターに向かっていった。
私はこっちに来てからも、英語で話すことに苦手意識があってなかなか日本人以外に話しかけられないでいる。だからなんの躊躇もせずに外国人に話しかけられる彼を見て、少し男らしいと思った。
インフォメーションカウンターに行った彼は、パンフレットを持って戻ってきた。
彼「2階はタダで3階は有料なんだって、4階にはカフェがあるらしい。
よし、トイレいこ!」
彼がトイレに行ったので、私もトイレに行くことにした。
流石美術館のトイレだけあって、中は薄いピンク色のオシャレなライトで照らされていて個室のドアは鮮やかな赤や青に塗られていた。(男子トイレの感想です。)
トイレから出たら、2階の展示を見た。中の展示は写真撮影可能だったけれど、なんか芸術作品をパシャパシャ撮りまくるのはちょっと違う気がしたので写真はほとんど撮らなかった。
中の作品は、絵画もたくさんあったのだが、光や音を使った作品だったり、映像を使った作品もたくさんあって、美術館という言葉から感じる堅苦しい感じはそこではあまり感じられなかった。
絵画についても、中学のときに美術の教材として買った資料集に載ってるようななんとか神話とかが関係ありそうな絵は少なく、不思議の国のアリスとかの挿絵になってそうな感じのものが多かった。
彼は、この不規則に光るところが変わる照明が気に入ったらしく、
ずっとそこでコンセントがごちゃごちゃ繋がったところを見ていた。
美術館の中は程よく休めるように椅子が置いてあったり中でWi-Fiが使えたりして、意外と長くみてても疲れなかった。素敵なところだったからもう一度来たいと思った。
展示を見終わった後は、ミュージアムショップによった。
そこにはナノブロックとか折り紙とかも置いてあり、そういうものもアートなんだと初めて知った。
本当はお土産にポストカードでも買って帰ろうかと思っていたのだけれど、なんか高いからやめてしまった。
現代美術館を出た。
彼「次はオペラハウスとロイヤル植物園と州立美術館いこうか」
現代美術館がとても楽しかったので、また美術館と聞いて私はワクワクした。
オペラハウスに向かって歩いていると、道にはストリートパフォーマンスをしてる人がたくさんいた。
普通に楽器を演奏してる人とか
全身銀色に塗って銅像的なのになりきってる人とか
アボリジニっぽい人とかもいた。
それらのストリートパフォーマンスを見ながら歩くと、すぐにオペラハウスに着いた。
オペラハウスは、近くで見てみると意外に小さいんだなって思った。
オペラハウスを過ぎたら、すぐ隣にロイヤル植物園があった。
植物園の中を歩くなんてデートっぽくて私は嬉しくなって、周りの植物もちゃんと見ずにこんなことを言ってしまった。
私「なんか緑がいっぱいで素敵だね」
彼「そうかな?」
彼「木の周りとか電球めっちゃあって気持ち悪くね?」
木の周りには、ビビットシドニーのためだと思われる無数の電球が並べられていた。
しかし、自然っぽくないのはオペラハウス付近だけで、奥に進むと
愛の誓い的なのが書かれまくった竹があったり、
人に完璧に管理された野鳥っぽいのを見れたりした。
さらに奥に進むと、公園っぽい感じの広場に出た。そこでは無数のカップルがイチャコラしていた。
彼「少しここで休もうか」
私「へ?でもレジャーシート持ってきてないよ?」
彼「大丈夫だよ。だれもレジャーシートなんて使ってないから。」
ずっと歩きっぱなしで疲れた私はここで少しだけ休憩した。彼は本を読んでいて、私はぼーっとしていた。
私「何読んでるの?」
彼「水野敬也様の本」
私「みずのけいや?」
彼「様をつけろばかたれ!!」
めっちゃ怒られた。
休憩した後は、また公園の中を歩き始めた。
公園の中を奥に進んでいくと、より植物園っぽくなっていった。
美しい花々や
モリモリマッチョな木や
食いかけのバナナなどがあった。
その後も素敵な植物を見ながら歩いていたら、カフェが出てきた。
彼におごってもらうチャンスだと思った私は彼に甘えてみることにした。
私「ちょっと疲れちゃったな〜、一休みして行かない?」
彼「こんなとこで一休みしていきたいの?」
彼「マッチョな鳥がめっちゃ食べ物狙ってるけど」
私「いや、やっぱいいっす」
彼に甘える作戦はマッチョな鳥によって惜しくも阻まれた。
その後も、
でかい小松菜や
レゴブロックのパーツみたいな木などを植物園ではみれた。
植物園を抜けたら、州立美術館まですぐだった。
州立美術館の中も写真撮影オッケーだったけど、やっぱ美術館の中で写真撮影をするのは気が進まなかった。
私は、州立美術館はさっきの現代美術館ほど楽しむことはできなかった。たくさん歩いて疲れていたからというのもあると思うけれど、州立美術館は現代美術館より堅苦しい感じの雰囲気が漂っていた。
それは彼も同じだったようで、西洋絵画のコーナーにいた私たち2人は逃げるように現代アートのコーナーへと歩いて行った。
現代アートのコーナーは幾分か気が楽だった。飾ってあるものもわかりやすい感じがした。現代アートのコーナーの終わりのところにある壁はいろんな色の鏡がかけられていたのだけれど、
ちびっ子達が、「あたしが青くなった!」とか言って遊んでるのはとても微笑ましかった。
電車の時間になって、州立美術館を出た。
最寄りのセイントジョーンズ駅に行った。
私はこっちで電車に乗るのは初めてだったので、少しワクワクしていた。
私「なんかハリーポッターに出てきそうな駅だね!」
彼「そうだね。」
私「9と3/4番線行けるかな?」
彼「へ?」
私「おりやーー!!」
がん!!!!
隣に魔法使いがいるから行けるかなと思ったけど、9と3/4番線には行けなかった。
私「いたたたた、、」
彼「お前アホだろ?」
彼にアホだろと言われて完全にやらかしたと思った。
その後は大人しく電車に乗って彼の隣に座ってサーキュラーキーに向かった。
サーキュラーキーに着いたら、フェリーに乗った。
行きはフェリーの外の席に乗ったが、帰りは寒かったので中に乗ることにした。
フェリーに乗った時には、もう西の空が赤くなっていた。
フェリーに乗ってからは、疲れてすぐに寝てしまったので、フェリーに乗ってる間の記憶はほとんどない。唯一覚えていたことと言えば、彼が今日の記事書かなきゃと言いながらWi-Fiにアクセスしてブログの管理ページを開いていたことだろうか。
フェリーがマンリーに着いた時に彼に起こされた。
頬に優しくキスをするという起こし方に胸が熱くなったのを今でも鮮明に覚えている。
フェリーを降りて外に出た時には、あたりは真っ暗だった。
彼は私が使うバス停までついてきてくれた。
バス停に着いたら周りにいる人に気づかれないように少し離れたところに2人で行ってキスをして別れた。
そして2週間後。
私はまだオーストラリアにいる。
彼とはあの後付き合い始めたけどすぐに別れた。彼は超完璧すぎて素晴らしすぎたけど、それが私を苦しめてしまうと思ったからだ。
そして私は今、あの時彼を振ったタイ人を彼の彼女にする計画のチームに参加している。
私は今日も彼の家で開かれるタイ人の落とし方の作戦会議に参加する。
終わり。
はい、いかがでしたでしょうか?僕とのデート。
最後どうやって終わらしたらいいんだろうって思って、自分なりに精一杯頑張ってみました。
今は「これめっちゃつまらないんじゃね?」って不安がでかいですね。
明日からはまた普通に書きます。
では、
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